司法書士の仕事5

高齢化社会の進展に伴い、成年後見の仕事も、司法書士の仕事として重要になってきています。高齢で認知症になったり、体にハンデがあったりで、一般の人と同じように契約をしたり法的手続をしたりすることが困難な人に対し、詐欺、悪徳商法などから守り、法律面で生活をサポートするのが成年後見の仕事です。

成年後見は、大きく分けて「法定後見」と「任意後見」の2つがあります。法定後見制度は、判断能力が不十分な状態の人に対し、本人の判断能力の状態に応じて、家庭裁判所が後見人・保佐人・補助人などを選任する制度です。任意後見制度は、本人自身が、将来判断能力の衰えた場合に備えて、あらかじめ公正証書による任意後見契約によって後見人を選任しておく制度です。

以前は戸籍に記載されていましたが、プライバシーの保護や成年後見制度の使い勝手を考慮し、成年後見登記制度が新たに作られました。これは、法定後見制度と任意後見制度の利用の内容、成年後見人の権限や任意後見契約の内容などをコンピューターシステムで法務局に登記し、登記官が登記事項証明書を発行して情報を適正に開示することで、判断能力の衰えた人との取引の安全を確保するための制度です。本人や成年後見人から請求があれば法務局から登記事項証明書が発行され、これを相手方に示すことで安全で円滑な取引ができます。