司法書士の社会的心がけ

司法書士の仕事として、会社設立に携わった場合、この後、その会社が業績好調につれて、支店の開設、増資などを行うことになれば、引き続き、それに関係する手続きの業務も請け負うことになるでしょう。会社設立の場合、こうした、継続した仕事の依頼が来ることもあります。一つの会社と長く付き合い、会社の発展を見続けることにもなるのです。

ただ、例え顧客の会社が発展して多大な利益を上げることになっても、司法書士自体はとくにそれに伴って報酬がアップする、というものではありません。企業と違って、司法書士事務所は、あまり大規模な増資、事業拡張とは縁が無いものです。かといって、売り上げを伸ばす顧客をうらやましく思う、妬む、などの感情は持たず、いつでも法律面でのコンサルタント的な立場を心がけるべきなのです。

また、大手企業の登記業務を行っていると、企業の内部事情もいろいろと知ることになります。新しい事業展開など、企業秘密のようなものも知る場合があり、株価の動きなどもある程度予測がついたりします。しかし、司法書士がこうした情報をもとに自ら株の購入を行ったりすると、インサイダー取引という、はっきりした犯罪となります。儲けることが出来る、という情報を得られても、決して外部に公表しない、自身の利益に利用しない、という心がけも、司法書士は絶えず持っていなければいけません。