司法書士の理想と現実

司法書士を目指すのは、どのような理由からでしょう。・法律の専門家で、かっこよく、社会的地位も高いから。・弁護士よりは、資格取得しやすいようだから。・独立開業しやすいから。・高い年収が見込まれるから。こうした理由から資格取得を目指す人も結構多いでしょう。しかし、こうしたものは理想に近く、実際に現場に立ってみると、現実とのギャップにも遭遇するでしょう。

司法書士と一言でいっても、主にこなす業務の種類、取引先の相手によって仕事の仕方は様々です。 しかし、主な取引先が銀行の場合、三時までに銀行での抵当権設定や抹消の業務を行い、五時までに法務局への提出業務をこなすことになります。また、たいていのの銀行は朝八時から稼動しているため、八時過ぎから電話がかかってきたりします。このため、事務所で落ち着いて書類を作成できるのは五時以降となります。案件が増えてくればその分多くの書類をこなさなければならず、深夜までかかる、ということも少なくないようです。

これ以外、新規の顧客獲得のためにも、普段の接待サービスもある程度必要となります。どの仕事でも稼ぐには努力が必要なことは同じで、「司法書士の資格さえ取れば高い年収が確保される」ということはないのです。机の上だけでなく、サービス業、営業マンとしての要素も重要、ということも肝に銘じるべきでしょう。